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SPECIAL

2024.4.29

第4話終了後 キャストインタビュー
高田憂希(永縄友奈役)

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ーー『変人のサラダボウル』という作品の印象からお聞かせください。

高田:テープオーディションの段階で原作小説を読んだら面白くて、結構読み進めてしまったんです。オーディションは期限もあるし、時間あるかな?と思ったけど、サクサク読めてしまうくらいリズム感が良くて、テンポ良く読めた印象がありました。いろいろなネタも盛り込まれていて、このネタって何だろう?って元ネタを調べたくなるような作品で、ファンタジーなんだけど、ネットミームみたいな、すごく知っている言葉とかも出てきたりして、親近感が湧きました。

ーー異世界に行くのではなく、異世界から今の日本に来るというのも親近感に繋がるかもしれませんね。

高田:確かに。日本のサブカルチャーをサラちゃん(CV.矢野妃菜喜)がスポンジのように吸収していくのが気持ちよくて(笑)。

ーー高田さんが演じている永縄友奈には、どんな印象を持ちましたか?

高田:すごくネタが多い作品だと思ったからこそ、友奈ちゃんが出てきたときは、作品が変わったのかな?と思いました。イジメという現代の問題をピックアップして描いている感じだったので。

その中で友奈ちゃんは、お母さん思いのとても優しい子で、自分を犠牲にしてもお母さんを守ろうとする強さがあるんですよね。魅力はたくさんあるけど、中学1年生だからこその危うさも持った子で、そのあたりも意識しながらオーディションやアフレコをしていました。

ーー危うさというのは?

高田:私も友奈ちゃんと境遇が似ていて、母子家庭なんです。子供って、大人が思うよりも大人のことを見ているじゃないですか。私も小学生のときから、お母さんの帰りが遅いなと思っても、わがままを言ったら困らせちゃうだろうなって考えられていたんですよね。それが無意識に出来上がっていくというのを経験しているぶん、友奈ちゃんともすごくシンクロしたというか。見ていてわかる!みたいなところが結構あったんです。だから大人に頼るとか、誰かに助けてと言うことが難しくなっちゃったんだろうなって思ったんですよね。そこが危うさでもあるのかなって。

だから破天荒で自由に楽しく今を生きているサラちゃんと惣助さん(CV.古川 慎)が現れてくれて嬉しかったです。友奈ちゃんの悩みから救ってくれる存在が来てくれて良かったね〜って、親心のような気持ちで見ていました。

ーー第4話では、惣助とサラがいいコンビネーションでイジメ問題を解決していきます。

高田:友奈ちゃんは、我慢しなきゃと思ってやっているように見えるけど、基本的には無意識でやってしまっていることだと思うんです。だから、いじめられていることを惣助さんに伝えるときも泣かないんですよね。ここまで頼れそうな人がいたら、涙が出そうだけど、どちらかというと悔しいとかそういう気持ちが前に出てくるのが、友奈ちゃんの儚さとか精神的な強さなのかな、と思いました。でもそのあとお母さんが飛び込んできて、「お母さんのことなんて気にしなくていい」って言われたときは、涙が溢れていたので、やっぱりずっと戦っていたんですよね。

ーーそれにしてもお母さん、結構がっつり聞いていましたよね(笑)。

高田:めっちゃ扉の向こうで聞いていましたね(笑)。そしてタイミング良く入ってきてくれて。

ーー宗教の話やイジメの話を描きつつ、注意喚起というか、今回なら、こういう対策をするといいよというのを知る機会にもなりますよね。

高田:そうですね。宗教のところはわりとマイルドに、面白さも交えながら描いていましたけど、第4話に関しては、証拠を押さえるとか、ストレートに描いていましたよね。

ただ、証拠を押さえるように惣助さんに言われるところで、アニメは「わかった!じゃあ明日あいつら全員ボコる!」と言って、お母さんも「ボコボコにしてやんなさい!倍返しよ!」って言ったあとに惣助さんに止められるんですよ。でも原作には続きがあって、「えー、合法的とかめんどくさい。ボコってスッキリしたい」って友奈ちゃんが言っているんです(笑)。そこが結構私は好きで、たくましいな、この子。って思ったんです。本当にお母さんのために我慢していたんだなって。イジメ問題ってトーン的には暗くなりそうだけど、暗くなりすぎないようになっていたのは、友奈ちゃんの根本の強さと清々しさがあるからなんだなと思いました。

ーーまた、最初頑なだった友奈と打ち解けるために、サラと三国志の話をするところも面白かったです。

高田:ここも、董白って誰だろう?と思って調べたんですけど、なかなか調べても出てこないから、友奈ちゃんはマニアックだなぁって思いました。

ーー『董白伝~魔王令嬢から始める三国志~』という小説があって、実際の表紙も使っていましたね。

高田:私は、ゲームに出てくる董白にしか辿り着かなかったんですよ。そこで性格とかも調べたりしたので、友奈ちゃんを通して、新しい世界を知ることができました(笑)。

ーー友奈が身の上話をしたら、それを余裕で越えてくるサラのエピソードの強さもなかなかでした。

高田:そうなんですよ。普通に命を狙われていましたからね(笑)。それであの明るさは、きっと友奈ちゃんにとっては衝撃だったと思います。サラちゃんは、ポジティブな変化を自然と運んでくる存在なんだなと思いましたし、その隣で、包容力の塊のような惣助さんがいるのもいいですよね!

ーーただこの回は、イジメ問題だけではなく、サラがいた異世界の話やハロウィンネタなど、盛りだくさんでした。

高田:でもそれって毎話ですよね? 毎話てんこ盛りだなって思っています(笑)。目まぐるしくて、ジェットコースターに乗っているかのような感じで、後味もスッキリ楽しめる作品なんですよ。でも、お菓子をもらえなかったリヴィアちゃん(CV.M・A・O)は本当に可愛かったなぁ。リヴィアちゃんは、現代の酸いも甘いも経験していますよね。女騎士だったのがホームレスになり、キャバ嬢になり、またホームレスに戻ってから、教団のトップになるっていう(笑)。リヴィアちゃんこそ、混沌!という感じがします。波乱万丈なキャラクターだし、やっぱり最初の「しまった!バレた!」が忘れられない(笑)。

ーーアニメを見ての感想をお聞かせください。

高田:テンポ感が良くて、枠に囚われない大胆さがある作品だなと思いました。ヒロインの顔がこれだけ崩れるのも珍しいなと思うくらい、ギャグシーンも本気なんですよね(笑)。この先も見どころが満載すぎるので、楽しみです。

ーー高田さんの好きなキャラクターは誰ですか?

高田:とっても悩むんですけど、原作を読んでいるときはリヴィアちゃんとプリケツさん(CV.大地 葉)の見どころがありすぎて目が行きがちだったんです。だけど、アニメで友奈ちゃんを演じていく中で、惣助さんがすごく好きになりました。このハチャメチャな世界の住人たちのひとりひとりにツッコみを入れつつ、整え、時には流していくのが素晴らしいし、視聴者の想いを代弁してくれる存在なんです。

なおかつ、友奈ちゃんから見ても頼りになる存在で、それも惣助さんの包容力があればこそだなと思いました。よく見ると、顔もイケメンだと思うんですけど、そこはあまり注目されないんですよね(笑)。あと、不幸体質とは言わないまでも、わりと不幸なところも愛おしいです。でも気づく人は気づいていて、この人しかいない!と思ってアタックしちゃう気持ちもわかります。

ーーアプローチされていても気づかないところが残念ですけど。

高田:その気づかないというところの苦労人感も愛おしいから、もっと苦労してほしいなと思ってしまう。惣助さんが苦労しているところを見たいです(笑)。

ーーでは、第5話以降の見どころを教えてください。

高田:この先もちょこちょこ友奈ちゃんが登場しますし、変化が見られる話が待っています。あと全力で叫んだところもありますので、ぜひぜひ楽しみに待っていていただけたら嬉しいです。

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