◇編成関連
昨年度は通期ゴールデン帯12.8%で16年ぶりとなる単独2位を獲得。「朝ズバッ!」の好調に支えられ、全日平均を0.5%近く引き上げ、最終的には8.0%、2001年以来の8%台を回復した。
今期に関してはまだ3週目を終えたところだが、「渡る世間は鬼ばかり」「クロサギ」「弁護士のくず」「おいしいプロポーズ」など、ドラマは概ね好調に推移している。バラエティに関しては、まだ全てがスタートしていないが、「ザ・チーター」「ぴーかんバディ」など今後、頑張ってほしい。
プロ野球は4月単月の視聴率は13.0%とほぼ昨年と同じで推移している。WBCの盛り上がりで野球人気も復活し期待していたが、難しい状況だ。巨人も勝負強く、首位をキープした場合の今後の数字を見守りたい。
横浜ベイスターズは20試合を消化。現在は5位。期待してのスタートだったが、やや残念。まだ始まったばかりなので今後に期待したい。
◇TBS・講談社「ドラマ原作大賞について」
講談社さんと「ドラマ原作大賞」を共同主催することになった。最初から出版化と映像化を前提とした作品を募集する事で、映像化を意識した新しい作品の 発掘を目指したい。「大賞」に選ばれた作品については、TBSでのドラマ化、講談社での書籍化等、マルチユース展開を図っていく。
◇決算、営業関連
連結で、売上高約3,006億、経常利益約137億、当期純利益約139億と3月29日に修正発表した数字と大幅なブレはないと思っている。
新年度の営業状況は、スポットは4,5月の東京地区投下額が前年を下回っている。TBSは前年の数字が大きく落ち込んでいたため、対比では前年実績を達成する見込み。上期タイムは、レギュラー枠についてはほぼセールスの目処がたっている。ナイターセールスは非常に厳しい状況が続いている。
◇楽天との業務提携の進捗
eコマースとポータル2つの分野に分け、各々3回ずつ会合を行った。「オールスター感謝祭」(4月1日放送)では番組と連動し、オークションや、スーパーポイントが与えられるクイズを楽天市場サイトで実施した。今後も協業できそうなアイディアについて、引き続き双方で検討している。
◇役務放送協議会(IP放送協議会)」の設立について
設立趣旨を伺っていないので詳細はわからないが、IPによるコンテンツサービスには、これからいろいろな事業者が参入していくと思われる。トレソーラなどの経験から著作権処理が大きな課題だと認識している。この「協議会」の設立がこうした問題を乗り越えるためのものならば、組織が必要だということは理解できる。但しこれは、地上波デジタルの再送信とは別の話である。「再送信」である以上、放送事業者が提供した原型が維持されることと、権利関係が侵害されないことが重要だ。
◇その他
ワンセグサービス開始から一ヶ月が経った。TBSではデータ放送部分も存在感を持たせたいと考えている。動く文字情報(ニュース、天気、スポーツ速報、番組宣伝、事業告知等)を分単位で展開、印象的なバナーも分単位でローテーションできるように「ワンセグ編成システム」を導入している。
3月1日付けで、放送局にとってお客様である視聴者、聴取者とTBS相互の交流を活発にし、今まで以上に真剣に向き合い、その声に耳を傾けていこうということで、社内横断的なプロジェクトを発足させた。春休みには「TBS体験ファミリーツアー」を実施、親子でTBSに来ていただき、番組制作担当者らが直接対応する体験型ツアーを行った。非常に好評に終了した。今後も活動を続けていく。
「世界遺産ナスカ展」が好調である。地上絵の体感型バーチャルシアターやナスカ時代の土器、ミイラの展示が好評。4月22日には34日目で10万人を動員。6月18日まで開催している。今後に期待したい。
映画「日本沈没」が7月15日に公開される。小松左京氏の小説「日本沈没」のリメイク。主演はSMAPの草なぎ剛さん、柴咲コウさんら。夏休みに向け盛り上がってきている。
◇TBS R&C(清水社長)
4月改編の目玉はナイター中継である。「エキサイトベースボール」に番組タイトルを変更し「エキベ〜」というマスコットキャラクターを制作、キャンペーンを実施している。その他、月曜19時、大人への情報番組「ものほん」やリニューアルした「JUNK2」が好評。4月聴取率調査は終了した。5月の発表。良い結果を期待している。決算は残念ながら微減収減益の見込み。
以上