TBSのお天気番組

１週間のスタートに天気予報はもちろん、日常の関心事項をキャッチ！趣味・健康などすぐに役立つ情報をお送りします。

増田雅昭がお伝えします。


2011年12月4日　東京タワーで、昔から気象観測が行われているって、知ってましたか？　東京タワーには、東京都環境局が高さごとに設置した、風向風速計や温度計があります。なんのためかと言うと、大気の汚れ具合をみるためなんですね。　環境局では常時、浮遊粒子状物質や窒素酸化物、光化学オキシダントなど大気汚染公害の原因になる物質などを測定していて、その参考として、気温や風も観測しているんです。
高さ160メートル、大展望台の上にある測定器を特別に見させてもらいましたが、とにかく高くて、足がすくみました。　高度ごとに観測しているのは東京タワーだけだそうで、研究などにも使われる貴重なデータとなっています。
昭和の公害がひどかった頃に比べると、大気の汚れ具合はだいぶ改善されていますが、冬は夜や朝に風が弱まりやすく、地上付近には冷たく重い空気と一緒に、塵など大気を汚す物質がたまりやすい傾向があります。　ちなみに、東京スカイツリーでの大気汚染物質の観測予定は今のところないそうですが、気温や風のデータは、特に雪か雨かの予報の大きなヒントになるので、見られるようになってほしい！

増田雅昭

1977年12月26日生まれ・滋賀県出身・A型
趣味・特技：野球の打率と予報の的中率を上げること、自転車をこいで風を感じること、スノーボードで雪とふれあうこと