TBSのお天気番組

１週間のスタートに天気予報はもちろん、日常の関心事項をキャッチ！趣味・健康などすぐに役立つ情報をお送りします。

増田雅昭がお伝えします。


2012年7月8日気象庁から発表される「洪水注意報」や「洪水警報」は、対象の地域の「どこかで」洪水の恐れがある、という情報です。それに対し、具体的に河川を指定して、洪水の恐れがある場合に発表されるのが「洪水予報」です。気象庁と国・都道府県が共同で、氾濫の恐れがあるかどうかを予報しています。
先月から都内を流れる渋谷川や目黒川などが、洪水予報の対象に追加されました。水位計や監視カメラなどを使って川の状況が常に確認され、都庁の中でモニターされています。今回、渋谷川などが対象に追加されたのは、近年の雨の降り方が理由です。都市の排水は1時間に50ミリの雨に耐えられるようになっていますが、それを超える雨が増える傾向にあることが考慮されたんですね。
しかも、渋谷川などの流域では、降った雨が地下にしみこまず河川に流れ込むため、水位の上昇が非常に早くなります。この水位の急上昇というのは、近年、東京に限らず市街地を流れる河川で見られる傾向です。洪水予報が出た場合は、防災無線やインターネットなどで伝えられますので、川の様子を見に行く前にまずは確認して、少しでも事故を減らしたいですね。

増田雅昭

1977年12月26日生まれ・滋賀県出身・A型
趣味・特技：野球の打率と予報の的中率を上げること、自転車をこいで風を感じること、スノーボードで雪とふれあうこと