TBSのお天気番組

１週間のスタートに天気予報はもちろん、日常の関心事項をキャッチ！趣味・健康などすぐに役立つ情報をお送りします。

増田雅昭がお伝えします。


2012年9月2日各地で防災訓練が行われた「防災の日」の1日、東京都の高潮対策センターでの訓練を取材させてもらいました。この日の訓練は、巨大津波が発生した場合を想定して、津波が内陸部に入って来るのを防ぐために、東京湾の水門15か所をいっせいに閉じる訓練だったんですね。シーンとした空気の中に、システムの警戒音が鳴り響く、緊迫した現場でした。
こういった水門などが必要なのは、地震による津波の場合だけではありません。気象状況によって海面が上がる高潮の対策にも活躍します。特に、これからの季節は台風や発達した低気圧によって高潮が起こりやすくなるうえ、海水温がまだ高いために水が膨張し、海面が上がりやすくなります。
高潮対策センターによると、東京湾では、伊勢湾台風クラスの台風が最悪のコースを通った場合の高潮を想定して、水門や防潮堤の整備を行っているとのこと。もし、水門や防潮堤がなければ、このクラスの台風による高潮が発生すると、東京23区の4割が水につかってしまうそうです。ただ、ハードが整っているからと言って、台風などで高潮が発生する恐れがある時に海に近づくのはもちろん危険です。ハードとソフトが両立して、防災対策は有効になります。

増田雅昭

1977年12月26日生まれ・滋賀県出身・A型
趣味・特技：野球の打率と予報の的中率を上げること、自転車をこいで風を感じること、スノーボードで雪とふれあうこと