TBSのお天気番組

１週間のスタートに天気予報はもちろん、日常の関心事項をキャッチ！趣味・健康などすぐに役立つ情報をお送りします。

増田雅昭がお伝えします。


2012年11月25日桜などと同様に、イチョウも各気象台で観測が行われています。長期的な気候の変化を見るために、発芽や色づき、落葉が観測されているんですね。東京のこの「標本木」は気象庁のすぐ近くにある公園に立っています。この木は別名「震災イチョウ」と呼ばれていて、関東大震災の火災から焼け残った歴史のある木なんです。
実は、このようなイチョウの木が、都内には多く残っています。浅草の浅草寺には、戦争の空襲で焼け残ったイチョウがあり、焦げた部分を触ってみると手にすすが付くくらい、まだ生々しさがありました。その他、麻布山善福寺にある樹齢750年以上のイチョウや、向島三囲神社のイチョウなども、火災で焼失せずに、今も見事な黄葉を見せてくれています。
このように、イチョウの木は燃えにくい性質があります。なので、例えば、皇居近くの行幸通りのように、火災の時の防火を目的に、街路樹として植えられているイチョウも多いんですね。そんな理由もあって、東京都内で一番多い街路樹はイチョウとなっています。

増田雅昭

1977年12月26日生まれ・滋賀県出身・A型
趣味・特技：野球の打率と予報の的中率を上げること、自転車をこいで風を感じること、スノーボードで雪とふれあうこと