TBSのお天気番組

１週間のスタートに天気予報はもちろん、日常の関心事項をキャッチ！趣味・健康などすぐに役立つ情報をお送りします。

増田雅昭がお伝えします。


2013年9月8日サンゴといえば南国のイメージですが、実は関東にもいるんです。千葉県館山市の沖ノ島という小さな無人島が、サンゴの北限域になっているんですね。浅瀬でサンゴを見られるということで、僕も付き添ってもらいながら潜ってみました。少し入ると、いるいる。足がつくような所から、深さ4～5メートルくらいの所まで、あちこちで発見しました。沖ノ島の近海には、約30種類ものサンゴが生息していて、熱帯魚も泳いでいるんです。
このあたりは、海の環境が変わって、サンゴが増えてきているそうなんですね。サンゴが増えてきている原因は、海水温の高さ。地元で平成元年から調査を続けている方のお話によると、当初は夏にせいぜい25～26℃くらいだったのが、今は28℃くらいが普通になってきたとのこと。たった数℃のことに思えますが、水は空気よりも多く熱を含めるので、2～3℃がかなり大きい差なんですね。
冬も海水温が下がりにくく、サンゴにとってみれば、冬を越しやすい環境になったそうで、数が増える一因になっているそうです。沖縄では海水温が高すぎてサンゴが白化したり、北限域の館山ではサンゴの数が増えていたり。海の変化のバロメーターとして、今後もサンゴは注目です。

増田雅昭

1977年12月26日生まれ・滋賀県出身・A型
趣味・特技：野球の打率と予報の的中率を上げること、自転車をこいで風を感じること、スノーボードで雪とふれあうこと