2018年01月29日放送
#2523「映画『デトロイト』ビグロー監督語る〜トランプのアメリカと差別・分断〜」
解説:「報道特集」金平茂紀キャスター
キャスター:岸田彩加
【テーマ】
1月20日、アメリカのトランプ大統領が就任から1年を迎えました。この1年、過激な言動と論議を呼ぶ政策で国内外に様々な混乱と対立・分断をもたらしたといわれるトランプ大統領。アフリカ諸国やハイチからの移民について「“便所のような国(Shithole Countries)”から来た人々をなぜ受け入れるのか」と、人種差別ともとれる発言をして世界中から非難されたのも記憶に新しいところです。一方で、アメリカのニューヨーク市場での株価は史上最高値を記録する(放送時)など常に注目の的となり続けた人物でもあります。そのトランプ大統領の1年を、人種差別をテーマにした映画「デトロイト」にからめて振り返りました。映画「デトロイト」のキャスリン・ビグロー監督が、映画について、人種差別について、そして映画観について語った単独インタビューもノーカットでお送りします。
【放送後記】
アメリカ史上最大級と言われる「デトロイト暴動」を題材にした映画「デトロイト」は、暴動の最中に起きたアルジェ・モーテル事件を取り上げ、40分にわたって詳細に表現しています。このシーンは、40分があっという間に感じるほどの迫力と緊迫感でした。特に白人警官を演じたウィル・ポールターさんの演技がとっても印象的で、彼はすごかった!と金平さんともおっしゃっていました。監督のキャスリン・ビグローさんがインタビュー中で、メッセージ性のある映画だけを作っていきたいとおっしゃっていたのが印象に残りました。アメリカのトランプ大統領が誕生してからの1年間、様々な混乱、分断がもたらされました。映画を観て人種差別の現実が垣間見え、このような事が二度と起きないようにするべきだと感じました。遠い国で起こっていることではなく、私たち日本人にも関係のない話ではないことに気がつくきっかけになればと思います。
(岸田彩加)