新春ドラマ特別企画『あしたの家族』
番組情報
宮崎あおいさん インタビュー
- 役作りは松坂慶子さんを観察して
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台本に「お母さんみたいなりたい」という理紗のセリフがあったんです。だから理紗を演じるにあたって、お母さん役の松坂慶子さんをずっと観察させていただきました。お父さん役の松重豊さんに対して、どんなお芝居をされるのか。それを理紗に落とし込めば、永山瑛太君演じる恋人の幸ちゃんとの関係性にも自然につながっていくと思って。私自身、松坂さんが大好きなので、ひたすら松坂さんのキュートさを盗みたいと思って現場で過ごしていました。
- 娘にとって母親の存在は…
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理紗にとってお母さんは、道しるべのような存在です。明るくて、家の中を太陽みたいに照らしてくれる。お母さんはいつも理紗の味方で、絶対的に信じてくれています。それは、子どもにとってとても大きな力になると思います。どんな困難にぶつかっても「あなたなら大丈夫よ」と言われたら、大丈夫ではないことも大丈夫と思えますから。お母さんからの信頼があるから、理紗は自分の人生に自信を持てるようになったのだなと感じました。
それと、お父さんのことを上手に転がすお母さんを見て育ってきたので、理紗が幸ちゃんと結婚したら、きっと同じように転がしそうですね(笑)。
- 小野寺理紗はどんな女性?
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素直で明るくて、本当に普通の女の子。結婚式当日に新郎に逃げられるという大変な経験はしていますが、だからこそ、明るく、なんとかなるよって前を向いて生きようとしているのかもしれません。
松坂さんも松重さんも瑛太君も大好きな役者さんなので、今回ご一緒するのがすごく楽しみでした。なので、私自身が皆さんとのお芝居を素直に楽しめば、それが理紗のお芝居の正解になるだろうと思って撮影に臨んでいました。
- 石井ふく子プロデューサーとの仕事
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石井さんは現場にいつもいてくださって、誰よりも先に人の変化に気づいたり、心配したりしてくださるんです。とても安心感があり、私はそれに甘える形で、昨年の「あにいもうと」に続いて今回も出演させていただきました。石井さんに誘っていただいて、やらないという選択肢は私の中にありません! TBSでのリハーサルの後も、石井さんと一緒にエレベーターを降りて、玄関でお帰りになる後姿をお見送りしながら「一緒にお仕事をさせていただいて本当に光栄だなぁ」としみじみ思いました。
- 「家族」について思うこと
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自分の家族はもちろん大事です。それから今回の現場で感じたのが、一つの作品を作るということは、キャストやスタッフの皆さんと一つの大きな家族になることなんだということ。撮影中は同じ目標を持つ仲間の感覚でしたが、撮影を全て終えた日にそれを強く感じました。皆さんは自分の家族なんだって。
私にとって、ご一緒したことのあるキャストやスタッフの方と「わぁ、久しぶりです」と言いながらお仕事を始められる瞬間というのは、一番うれしい時でもあります。そして撮影最終日には、またいつか皆さんとご一緒できるように私も頑張らなきゃという気持ちになる。そんな家族との時間は、本当に尊いです。