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観測日誌

日曜劇場「流星ワゴン」:最終回 2015年3月22日 日曜よる9時〜放送
by. HomePage STAFF
68. 2015.02.21 Sat. 生と死と死に行く道程
人はいつか死んでしまいます。それは絶対に逃れられないことです。だけどその瞬間をどう迎えるか、そこに至るまで如何に後悔しないように頑張って生きていくかが大切なんだと思います。検診を受けなかったことで、病気がわかったときには既に手の施しようのなかった忠雄さん、そうならないためにも今、病院に行ってくれたら…一雄さん、そして忠さんは策を練ります。
しかし、以前もお伝えしましたが忠さんを忠雄さん本人に会わせたら全てが水の泡、澄江さんに会ってしまったら若いころの忠雄さんだとバレてしまって大変なことになるから、やっぱり会わせるわけにはいかないし。ということで、忠さんと澄江さんが一緒のシーンというのはないんです。が、「澄江さんが出て行った後にやってくる忠さん」というシーンのリハーサルでは、倍賞さんもご覧になっているんです。
写真:68-1
隠れてました
倍賞さん「来たわね!」
香川さん『澄江もこの家と同じですっかりボロじゃのう!』
←わざわざ倍賞さんに向かって言う!なんて失礼!
星来くん「忠さんは食べないの?」
倍賞さん「食べさせないわよ!」
香川さん「食べ尽くします!!」
写真:68-2
許さないから!
澄江さんのごはんを食べながら、一雄さんたちと作戦会議をする忠さん。智子さんたちのおかげで、何とか病院に行ってくれそうな忠さんですが、さてはて、どうなりますことやら。
写真:68-3
どんな作戦なのかな
人が死ぬということ。いつか来るとはわかっていても、この時代に「忠さん」としてやってきた忠さんはまだ働き盛りで、自分が死ぬということが想像できません。当然のことだと思います。だからこそ橋本さんや健太くんの無念さをひしひしと感じるのではないでしょうか。こんなにも幼くして人生が終わってしまった健太くん、あの日の橋本さんの慟哭が耳から離れません。健太くんに向かって「死んだときのこと」を訪ねる忠さんですが、健太くんは「思いだしたくない」と答えます。
写真:68-4
死ぬっちゅうのはどんな感じじゃ
健太くんを演じる星来くんはとてもお芝居が上手です。本当に上手です。でも、このシーンでは香川さんはとても丁寧に「演じるときの気持ち」を教えていました。「セリフだから言う」ではなく「その人物の気持ちになりきって、自分の言葉にして言う」。それはとても難しいこと。しかも死んでしまった人の気持ちは絶対にわかりません。
香川さん「本当のことじゃなくてもいいんだ、本当にイヤだと思うことを想像して。健太は死んでしまっているけれど今、こうして現世にいてママに会えるかも知れない、忠さんのことなんか考えなくていいんだ。自分にとってはこの世界から消えてママに会えなくなることのほうが大事な問題なんだから。」
写真:68-5
何が大事なことなのか考えて
生きているということ。いつか死んでしまうその日、後悔のないように。「死んでもいい」などと思ってはいけない、それならば必死になって生きて欲しい。やりなおしの旅をする一雄さんと忠さんが見つめる父子関係、この二人が今、こうして出会って旅をして、違った形の父子になるのかどうかは分かりません。何が正しいのかは分からなくても、きっとこの旅には意味があるはず。「生きていくこと」に勇気をもって、明日の第6話を見てください。
写真:68-6

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